隼鷹型2隻の艦歴

摘要

隼鷹型航空母艦1番艦「隼鷹」は、「橿原丸」として昭和14年（1939年）3月、三菱重工業長崎造船所に発注された。日本郵船がサンフランシスコ航路用の大型客船として計画したものだが、有事には短時間で空母へ改造できるよう、設計は日本郵船工務部と海軍艦政本部で行われた。昭和15年10月、緊迫する国際情勢により海軍の命令で空母への改造が決定。昭和16年2月に逓信省より客船としての建造中止が命じられ，6月には海軍に買収された。空母への改造完了は昭和17年5月3日のことで、第一艦隊第四航空戦隊へ編入された。