まけた側の良兵器集

摘要

兎角、「隼鷹」というと『正規空母よりも活躍した改装空母」というカンムリが付く。筆者はこれに関して異論はないが、昭和十七年六月某作戦で稼ぎ頭の正規空母四ハイが完膚無きまでに爆発炎上し、その穴埋めと代打に「隼鷹」が、という背景は忘れてならないと思う。尤も、我が日本海軍の場合は『正規空母だ』/『改装空母だ』と分別しても『正規空母！』しというカンムリがあるからといって、際立った防弾防備が整っているというのは『大鳳』や「信濃」等くらいであることも忘れてはならない。これら以外の『正規•非正規』に関わらず、空母とはとても擎たれ弱い脆弱なフネであると同時に、仕事熱心な米軍から何が遭っても見つけ次第始末せよ…という重点攻擊目棟なフネであることに間違いはない。故に空母とは非常に短命なフネが多い。