国際コンテナ戦略港湾: 貨物奪還を目指す阪神港の戦略

摘要

昨年8月の衆議院選挙で民主党が圧勝し新政権が誕生した。民主党政権はこれを機に、従来の公共工事rnを重要度で見極めた上で投資する「選釈と集中j政策を実行することになる。港湾整備も例外ではなく、rnこれまでの“パラマキ政策”を180度方向転換し、わが国港湾の国際競争力を高めるには国費の重点配分rnが必要と判断、全国1～2カ所に国際コンテナ戦略港湾を整備する方針を打ち出した。戦略港湾に国内のrnコンテナ貨物を集約することで、北米・欧州なぞの基幹航路の維持・拡大に結び付けようというわけだ。rn当面は釜山港など東アジア譲港に流出する国内のコンテナ貨物を食い止め、戦時港湾に集約する「国内ハrnブ港湾Jを目指すが、将来的には急成長する中国などのアジア市場を日本に取り込む狙いもある。