この道はいつか来た道: 『絶歌』をめぐって

摘要

好奇心は猫をも殺すという。この好奇心は何だろう。人の場合必ずしも視き見的好奇心だけとは限らない。知的好奇心の幅は広い。図書館の自由委員会では,過去の事例を鑑みて,『絶歌』の図書館での対応に関しての原則を確認した(HP参照)。マスコミが大きくとりあげたためか,JLAに一般からの厳しいご意見やご批判を複数受け取った。個人としての感情と同調した知事や図書館長までが,当該図書を収集対象にしない,あるいは提供制限を行うと表明した。せ,専門職司書としての判断は別である。