繊維学会の新しい企画について

摘要

伝統ある繊維学会の副会長（企画委員長）に任命され、責任を負うことになりました。これからの2年間、木村良晴会長のもとで、先進的な繊維学会にしてゆく方策を模索したいと思います。繊維学会の企画についての現状と今後の展望について述べさせて頂きます。繊維業界は、中国の飛躍的な躍進によって、汎用合成繊維並びに製品の輸入が年々急増し、合成繊維の国内生産量は大きく落ち込み、業界自体が益々疲弊している状態です。リーマンショックや円高の影響が更にダブルパンチで業界を苦しめて、繊維関連メーカーは生き残りのために何をすべきか、各企業が苦しむ中で、繊維学会の果たす役割は、益々重要度を増しています。