「オムツのバックシートに好適なPPスパンボンド不織布」の開発

摘要

紙おむつは、均一なオムツ布吊とは異なり、乳幼児や大 人の使用に応じた機能を持つ多数の部材から構成される複 雑な商品である。これは赤ちゃんにより快適で優しいオム ツを開発すべく各オムツメーカーが鋭意努力された結果で あり、ここ数十年来大きな成長を続け、乳幼児用だけでも 約80億枚／年に達する大きな市場となっている1）。紙お むつは（丑肌と接するトップシート、（卦足まわりのサイド ギャザー、③吸収体を含む全体構造を外側から包み支える バックシートの3つの大きな部位からなり、これらに不織 布が存分に活用される。そして、これら部位毎に各々異な る不織布の機能が要求される。例えば、トップシートには 透水性、肌への優しさ、濡れ戻り防止性、サイドギャザー には、耐水性、通気性、風合い、そしてバックシートには 耐毛羽性、柔らかな風合い、強力等の機能が要求される。