平成22年度公益信託家政学研究助成基金による研究成果報告書遺伝子多型と食生活の相互関連によるテーラーメード疾患予防効果の解析

摘要

目　的rn　生活習慣病やそれに付随する関連疾患発症の発症リスクをrn低減させることは，増加する医療費の削減につながるだけでrnなく，健康長寿を促し，国民のQOLの維持および向上につrnながることから，わたしたちが生活していく上で，非常に重rn要な課題の一つである．生活習慣病やそれに付随する関連疾rn患発症の発症リスクの低減には，生活習慣の中でも，とりわrnけ摂取した栄養素（食物）が大きな要素の一つとして知られrnている．加えて，肥満症を含めた生活習慣病は，集団や民族rn間において有病率が異なることから，その発症には個人の生rn活習慣だけでなく，遺伝因子の関与，生活習慣と遺伝因子のrn相互作用が重要であると報告されている．これまでに，遺rn伝因子として月（軸0〃eC血uⅣ0￠）の特定遺伝子多型やrnPerilipin （PLIN)の一部遺伝子多型が肥満症のリスクファクrnターとなることが報告されているが，日本人を対象とした生rn活習慣，遺伝因子，臨床指標の関連についての報告は未だ十rn分でなく，これらの知見を基盤とした有効な予防法および治rn療法の確立が期待される，そこで，本研究では40～60歳rnの日本人男性を対象とし，脂質代謝に関与する候補遺伝子のrn一塩基多型，臨床的指標との関連性を検討した．