畳み込みニューラルネットワークによる画像ノイズ分類を応用したCT画像の線量評価： ファントムによる基礎的検討

摘要

X線computed tomography(CT)装置を用いた撮影では，線量管理と画質の最適化が重要視されている.CTの線量指標にはvolume computed tomography dose index(CTDI_(vol))が広く用いられているが,特定の大きさのアクリルファントムを用いた測定値であり，患者の吸収線量を示す値でないため，実効線量やがhのリスクの推定に用いるべきでないという意見もある，一方，より実際の吸収線量に近い値を求めるため，近年，CT画像の線量評価をモンテカルロシミュレーションにより推定する手法が提案されている.しかし，モンテカルロシミュレーションには高額な専用ソフトウェアが必要であるため，あらゆる施設で利用できるわけではない.