公益社団法人としての地下水学会の役割

摘要

今期，(公社)日本地下水学会の副会長を仰せつかっている川端(鹿島建設㈱技術研究所)です。さて，先日の秋季講演会で，学会の若い人向けにこれまで自分が関わってきた技術開発について話をする機会がありました。民間の立場での技術開発の内容についてのプレゼンテーションでしたので，当然社会の要請，言い換えれば客先のニーズの変遷を背景にしながら，研究テーマを設定し対応してきたことをべースとする話でしたが，思いの他アカデミックな立場で研究されている若い方々に興味をもって聞いて頂けたことがたいへん印象的でした。ひょっとすると若い人が研究対象を選ぶときに，成果が社会にどのように還元されていくのかということに思いをはせる傾向は，昔に比べて強くなっているのでは？と思いました。