学校教育におけるインターンシップの意義について

摘要

私は、学生時代に2度のインターンシップを経験している。1度目は学部3年生の夏に実習のカリキュラムで、当時の運輸省第四港湾建設局の門司港建設事務所で2週間の職業体験を経験した。2度目は修士1年生の時に、清水建設から大学に書類作成員の募集があり、仕事を通じて企業を知るいい機会と考えて、首都圏外郭放水路の排水機場の現場で1週間働いた。大学2年生の秋に土木工学科へ進学した時から、建設業界へ進みたいと考えていた私は、当然のように建設会社(ゼネコン)を進路希望先としていた。しかし実際には、事業者·コンサルタント·シンクタンク等土木に関わる仕事、ひいては建設に関わる仕事はいろいろとあり、自分に「合う」仕事とは何なのか正直わからなかった。わからなかったのは、①自分が求めているやりがいをどこに行けば得られるか、ということと、②自分の力を発揮できるのはどこか、という2点だった。