ゥォータービューコネクショントンネル: ニュージーランド最大の道路トンネル工事に携わつて

摘要

ニュージーランドは南太平洋ォセァ二ァに位置する人口約4000万人の国で、主な産業は農産業である。自然に恵まれ、風光明媚なため、観光業も国の重要な産業の一つである。ラグビーの国代表チームのォールブラックスは日本でも有名である。最大都市のォークランドは、全人口の約3分の1を占め、経済および産業の中心である。移民受け入れ政策、また人口の都市集中化などにより、ォ—クランドの人口は、年々着実に増加しており、それに伴う交通整備が長年、重要課題とされてきていた。ゥォータ，ービューコネクショントンネルは、その解決策の一環として政府機関のニュージーランド交通局によつて計画され、2011年に着手された。当プロジェクトは、この国で発注されたインフラエ事で最も難易度が高いといわれる。その内容は、約4.8kmの高速道路の新設工事であり、うち約2.4kmが地ドトンネルとなつており、ニュージーランド最長の道路トンネルである。トンネル内径は13.1mと世界最大級である(写真1)。総工費は約14億NZドル(約1050億円、1ドル=75円で換算)にのぼるニュージーランド史上最大のプロジェクトであり、2017年7月に開通した。