IATSSフォーラム30年のあゆみ 日本とアセアンの架け橋：IATSSフォーラム事業の軌跡: 創った人•学んだ人•支えた人•国際交流のこれから

摘要

IATSSフォーラム事業(三重県鈴鹿市）は、国際交通安全学会創立十周年(1984年）の新規記念国際事業として開始され、明年、創設三十周年を迎える。顧みれば、1983年12月、当学会の国際シンポジウムで本田宗一郎氏がマハティール・マレーシア首相の「将来のアセアン発展の源泉は『人材育成』にある」との考えに賛同、この高い志の下、85年9月、第1回フォーラムが始まり、対象国もマレーシアから、逐次アセアン9カ国（アセアン10カ国のうちブルネイ除く）に拡大、昨年は第50回フォーラムの記念の年であった。その間、多くの有為な国際的グローバル人材を輩出（卒業生総数は870名）するなどIATSSの中核事業としての役割を果たしてきた。