SF映画によるVUIデザインに関する知見導出アプローチ

摘要

SF（Science Fiction）は，未来の世界を描いたエンターテインメントであるとはいえ，そこには，現実世界よりもはるかに進んだテクノロジーや未来的なインタフェースが登場する．よって，現実世界のUI（User Interface）デザイナーからすれば，SF を現時点で何ができるかというインスピレーションやアイデアの対象として見ることができ，インタフェース，社会システム，人間関係等の多くの観点で考えさせられることが多い．現実に近い例として，Kinect がこれほど普及する前に公開された『マイノリティ・リポート』（Minority Report, 2002 年公開）におけるジェスチャー・インタフェースは，実際のUI デザインに大きな影響を与えたことが挙げられる．つまりSF からは，未来の人間生活，HCD（Human Centered Design）のあり方を考える上で多くのヒントが得られると期待できる．