『小·中学校の教師のための特別支援教育入門』

摘要

編著者である藤本文朗氏は次のように述べておられる.「21世紀に入って特別支援教育へと転換し，インクルーシブ教育(すべての人間の可能性，潜在能力，尊厳と人権·多様性を尊重していく教育)システムの発展と共生社会の形成が期待されています」.「しかし，一方では集団教育になじめない子どもたちがヱクスクルーシブ(排除)の対象になつている傾向が強まってはいないでしょう力つ.「教師が子どもや教材を研究できる時間を増やすなど条件整備を図り，発達障害児や学校に行きづらい子どもたちへの対応が変わることを期待します」.「『特別支援教育』は『特別ではない』ということが理解されていくことを望みます」.本著はまさにそのために記されたものである.