広島支部サイエンスコロキウムの開催報告

摘要

広島支部では，2018年6月5日に第1回サイ エンスコロキウムを開催しました.サイエンスコ 口キウムは，非会員を含む講師の研究内容を，幅 広い分野の参加者にもわかるように発表してもら い，交流することを目的としています.第1回目 の講師には，広島支部の幹事である広島大学客員 教授の佐藤清隆先生にお願いしました.「人類と カカオの遭遇：その偶然と必然に関する仮説」と いう壮大なタイトルで，チョコレートを巡る現状 から，低温では成長することができないカカオの 特性，カカオ豆の主要な成分である脂質の性質， 寒さに弱いカカオが地球の気候変動による氷河期 をどのように生き延びてきたのか，カカオがどの ように人類と遭遇し食されるようになったのかな ど，興味深くお話していただきました.会員だけ でなく，非会員の学生を含め15人が参加し，お いしいチョコレートを食べながらカカオの世界を 大いに堪能しました.参加者からは「果樹学，食 品物理学，自然地理学，考古学，おまけに農業経 済学と分野が多岐にわたり，なのに笑いもあって 分かり易い！こんな講義を一度でいいからやって みたいです！」との声もあり大変好評でした.