それぞれのインフラ構造物に最適な点検·モニタリング·診断技術の開発に取り組む

摘要

まだ記憶に新しい本年5月29日、大規模な噴火が発生した口永良部島や桜島などの数々の活火山が点在し、全国トップクラスの台風襲来エリアとして度重なる大規模水害に見舞われてきた九州地方。また、発生が懸念される南海トラフ巨大地震では、東部沿岸部に甚大な被害を受けると想定される。このような災害多発地域を管轄する九州地方整備局の防災対策は、各地整の中でも恒久的な確かさが求められる。九州地方整備局は国民の生活と国土を守るべく、様々な取り組みを行ってきた。強固な防災ネットワークの構築、平常時の水防演習や総合防災演習、海外の防災対策に目を向けた大型台風に備えるタイムラインの策定、南海トラフへのオペレーション検討など、ソフトを重視した取り組みは、未知の災害に対し盤石な防災体制を築く礎となる。直近の防災対策について、企画部長　小平　卓　氏に伺った。