'世界の北海道'を見据えた北海道総合開発計画の推進について

摘要

北海道は食料自給率200%を誇るわが国の重要な食料供給基地であり、雄大な自然景観や農村景観、安全で高 品質な農水産物など魅力ある観光資源を有するが、近年の気候変動などによる災害リスクの増大や、全国より も先んじて進んでいる人口減少·高齢化など多くの問題を抱えている。北海道開発局は、道路や河川·ダム·砂 防•港湾•空港の整備や維持管理はちちろん、食品の生産•輸出支援策の創出、災害に強い地域の確立に重要な 役割を果たしてきた。平成28年3月に閣議決定された「北海道総合開発計画」では「世界の北海道」のキャッチ フレーズを掲げ、いよいよ具体的な数値目標が設定され、計画を具体化し推進する体制が整った。事業振興部長 水島徹治氏に、北海道の現状と課題、農水産物生産•食料品輸出支援策、観光事業促進策、防災対策等の取組 についてお話を伺った。