小学校オープンスペースの家具・コーナーの使われ方に関する調査研究

摘要

1970年代後半に、それまでの定型化・画一化された学校建築ではなく、教室の固定壁を取払いまたオープンスペースを設置した「オープンプラン・スクール」が登場し、1984年には文部省による「多目的スペース補助制度」も始まり、このオープンスペースを持った小学校は日本中に急速に普及していく。教育の個別化・多様化が叫ばれる中、多目的なオープンスペース（以下WSとする）では、学年間による合同授業やティーム・ティーチング、また個別・グループ学習などの弾力的で多様な学習集団の編成が可能になる。WSを対象とした使われ方研究は70年代から数多く行われてきている。