多主体まちづくり協議の蓄積を活かした追体験シャレットの方法と有効性に関する研究

摘要

本論文は，「社会的に他人の立場になりきる」といった点に重点をrnおいた「追体験シャレット」なる手法を実験的に試み，その有効性をrn検証したものである。rn従来のロールプレイングとは異なるこの手法を，実際にまちづくりrn協議の蓄積がある地域において，なりきりカードやまち歩きによるイrnンプット，ガリバーマップ作成や総意協議等によるアウトプットを繰rnり返し行っており，その手法，被験者意識についての自己・他者評価rnによる意識変化分析は大変興味深く，一定の有効性は得られたものとrn評価できる。rnしかし著者らも述べているように，本実験はコントロールされたシrnナリオ下でのものであること，被験者が地域に先入観はないとはいえrnまちづくりに興味を持つ学生に限定されていることが，検証結果に影rn響していることも否めない。実際の現場で一般の地域住民に対して活rn用可能となるため，更なる検証と課題整理を行い，より確実な手法論rnとして構築されることを期待したい。