屋上菜園の現状と課題に関する研究: 東京23区に着目して

摘要

国土交通省の調査1〕によると1999年からの16年間で、rn全国の屋上緑化空間は約4.34 km~2創出されたと報告されrnている。東京23区でも自然保護条例に基づき、緑化を義 務付ける制度が設けられ、屋上部の緑化面積は着実に増 加が図られている。しかし、実際には単価の安い方策で 消極的な緑化をする事例が多くなつている2)。屋上緑化が もたらす環境負荷削減効果は一定の知見が得られている が、屋上菜園に限った場合、その設置された経緯と空間 特性、利用者の需要に関する知見は十分明らかになって いない。