火災煙の視認性への影響から見た大規模地下街の防災特性評価に関する研究

摘要

近年、都心部や駅周辺の再開発に伴い、地下空間の大規模化·複雑化が進んでいる。大規模地下街では通路形状が複雑であるため空間全体の見通しが利かず、火災時には火源位置の把握や避難方向の判断が困難である。また、通路形状が複雑であるため、その危険性を空間形状から予測することも困難であるなど、避難安全上の潜在的な弱点を抱える。