築８０年を超える木造の講堂建築に関する技術保存の検討: （その２）技術資料の保存に関する可能性検討と今後の課題

摘要

対象建物をモデル化し、数値解析を行った。その結果、梁間１構面rnにおいてすべての荷重ケースで最大応力度が許容応力度以内であっrnた。また、全体の架構においてレベル２を想定した地震力に対してはrn倒壊する可能性が高いことが分かった。外観の変更を伴う補強案ではrn補強部材配置後の試検討の結果から、補強部材配置前より層せん断力rn係数が梁間方向は約10 倍、桁行方向は約13 倍と大きく向上する。