古代エジプト・建築家カーの獅子脚の寝台（トリノエジプト博物館蔵 S. 8327）、その２

摘要

新王国時代の寝台は頭部に向かって反り上がる意匠にrn特徴があるが、家具意匠としての分析はほとんどなされrnてこなかった。典型例S. 8327 の実大模型が2017 年2 月rnに完成し、これにより載荷実験と寝心地検証実験を進めrnている。昨年度の大会では、本研究の目的と現代技術採rn用箇所の切り分けや、模型製作準備段階での検討事項にrnついて述べた。全製作過程を終え、先述の検討事項からrn樹種、湾曲材の製作方法、編み細工についての検討結果rnを報告する。編み方分析図や仕口の試行錯誤の痕跡につrnいては2016 年日本オリエント学会大会で発表した。