論考「建築家のパレット」を端緒とした建築における素材観に関する研究 —Ivan Leonidov 研究—

摘要

本研究は、二十世紀初頭に帝政ロシアおよびソヴィエrnト連邦において勃興したロシア・アヴァンギャルド運動rnの一端を成した、イワン・レオニドフを扱うものである。rnI.レオニドフは建築史において「傑出して」1 おり、「職業rn上の嫉妬心を超越しているかのような才能」2 の持ち主でrnあると評されているものの、ロシア・アヴァンギャルドrn運動の展開や構成主義建築の展開と、I.レオニドフとの関rn連性について、その芸術思想や建築思想に依拠して書かrnれている論文は皆無である。