吸放湿材が住宅室内温熱環境に及ぼす影響に関する研究吸放湿材の種類が開口部結露とカビ被害に与える影響

摘要

前報まで1,2)に戸建住宅に吸放湿材として木rn材を全室に最大限設置した場合の年間の効果について検rn討し、室内の相対湿度の変動幅を大きく抑え、住戸全体rnの開口部結露被害とｶﾋﾞ被害のﾘｽｸを大きく低減できるこrnとを示した。しかし、どの吸放湿材をどこにどれだけ用rnいれば良いのかという材料選定と最適設計の問題が残さrnれている。材料の吸放湿性能を調べる方法にはJIS A1470-rn1 があるが、この試験は密閉箱内の吸放湿材が吸湿から放rn湿への相対湿度のｽﾃｯﾌﾟ変化を受けた時の質量変化を測定rnするもので、吸放湿材を選択する際に参照される。一方、rn実際の建物では室温変化やそれに伴う換気量も異なり、rn同じ部屋の中でも壁、天井などの部位の温度が異なるたrnめ部屋毎に効果が異なってしまう可能性があり、これらrnを考慮して最終的には最小限の使用量で結露防止やｶﾋﾞ被rn害防止などの目的を達成することが最適設計と考えていrnる。そこで本報は、前報1）の木材に続き、ALC を吸放湿rn材として使用する場合の開口部結露被害、ｶﾋﾞ被害の軽減rn効果をｼﾐｭﾚｰｼｮﾝし、吸放湿材の違いで効果を比較する。rnさらにはJIS 試験6）条件でのｼﾐｭﾚｰｼｮﾝも行い、効果の優劣rnが一致するか明らかにする。得られた知見から結露とｶﾋﾞrn被害を防ぐための吸放湿材の設置方法を提案する。