医療・福祉施設における感染リスク低減に関する研究その40：咳飛沫の近距離曝露による飛沫核感染リスク

摘要

本稿では飛沫核曝露量実験結果を基に飛沫核感染リスrnク評価を行い、近距離および遠距離における飛沫核感染rnリスクを比較した。その結果、近距離曝露による飛沫核rn感染リスクは相対湿度よりも感染者と被感染者の位置関rn係により大きく変化することが分かった。一方で、遠距rn離曝露による飛沫核感染リスクは室容積や換気回数によrnり大きく変化することが確認された。近距離曝露と遠距rn離曝露では感染リスクに影響を与える要因が異なるため、rnそれぞれに効果的な感染制御を実施する必要があると言rnえる。今後はウイルス生存率と相対湿度の関係についてrnより正確に調査する必要がある。更に、粒子径により相rn対湿度の影響や飛沫核の伝播特性が異なるため、より詳rn細に飛沫径の分布を考慮した上でリスク評価を行うことrnが期待される。