医師の配置と診療時間からみた医療資源の地域偏在についての分析―栃木県を事例として

摘要

高齢化の進展に伴い医療需要が加速rn度的に増加する中，医師や施設などの医療資源の不足が懸rn念されている．厚生労働省の発表1) によると医師数は毎rn年4000 人程度増加しているものの，地域や診療科目によっrnて医師の偏在が確認されている．また，病床機能報告制度rnや地域医療構想の策定など，入院医療に係る資源配分の適rn正化が進められている一方で，日常的な通院などの外来医rn療に関する取り組みがあまりなされていない．そこで本報rnでは，外来医療を対象にWeb や公開された統計から容易rnに入手可能なデータを用いて医療資源を定量化する手法rnを開発するとともに，その配分状況を把握することを目的rnとする．本報に関連して，人口当たり施設数などから医療rn資源の偏在を扱うもの2) は散見されるが，具体的な施設rn立地や医師の配置まで勘案した研究はみられない．