同調粘性マスダンパーの軸力制限機構が制振効果に及ぼす影響把握と設定方法の提案その２ エネルギーから判断する制限軸力と制振効果

摘要

同調粘性マスダンパーの軸力制限率ごとの主系変位変rn化を、主系変位の時刻歴とダンパー部要素の瞬間エネルrnギーの関係を検討した。本論の結論を以下に示す。rn1. 地震動によって軸力制限による主系変位の増減の仕rn方は異なり、その特徴的な区間での瞬間エネルギーrnを分析した結果、主系変位の増大時と減少時でダンrnパー部分の瞬間エネルギー内訳に特徴が見られた。rn2. 主系変位が増大する区間ではダンパー減衰要素u0003u0004、rnダンパーの付加質量u0005u0004のエネルギーがほとんどを占rnめ、逆に主系変位が増大しない区間では支持部材剛rn性u0001u0002のエネルギーが大きく占めることが分かった。rnこれらの結論から、実際に本ダンパーを設計する場rn合、軸力制限をしていない状態での結果を用いて、このrn瞬間エネルギーの内訳を確認することで、軸力制限率をrn低下させると、どの時点でどのように主系変位が増減すrnるかを把握することが可能であることが示唆された。