同調粘性マスダンパーの軸力制限機構が制振効果に及ぼす影響把握と設定方法の提案その' 解析概要と基本的挙動の把握

摘要

粘性マスダンパーを柔な支持部材によって建物本体にrn接続して付加振動系を形成する「同調粘性マスダンパー」rnが開発され、実建物への適用例も増えつつある2)。このダrnンパーは、主振動系と付加系を同調させることで主振動rn系の層間変位よりも大きな変位を粘性マスダンパーに与rnえることが可能であり、地震動が建物の共振成分を多くrn含む場合には大きな制振効果を発揮する。同調粘性マスrnダンパーは通常のダンパーよりも大きなダンパー力を発rn揮するため、実設計では主架構に対する過大な反力を抑rn制するために軸力制限機構3,4)が用いられている。rn図1 にダンパーモデルと建物モデルを示す。図のようなrnフリクションスライダーを軸力制限機構に用いることでrnダンパー力を制限する。（以下、制限軸力）