編隊飛行の最適編隊形状と先頭交代方法に関する研究

摘要

自然界において鳥がV字編隊で飛行しているのをよく見かける．Prandtlが揚力線理論を発表して以来，編隊飛行に関して様々な研究が行われてきた．1970年代にLissamanらが，鳥はV字編隊により空気力学的な効率が向上し，飛行距離が伸びることを報告している．近年では，Weimerskirchらが，編隊飛行をするホワイトペリカンに計測器を取り付け，1羽で飛行するときよりも羽ばたきの回数や脈拍が減少することを実証している．さらに，NASA，ボーイング社，UCLAが協力して，編隊内の後方の飛行機が，巡航飛行中に燃料の節約ができることを実証するためにAutonomous Formation Flight Projectを行った．また，2機の航空機による編隊飛行制御に関する研究も盛んに行われている．