2型糖尿病を長期治療中の患者の心血管病変

摘要

30歳代より健診にて尿糖陽性を指摘されていた. 44歳時に2型糖尿病と診断され治療開始されるも， その後治療中断.58歳時，胃がん治療の際に血糖コ ントロール不良の糖尿病が指摘され，治療が再開さ れた.その後，高血圧を認めARB, Ca拮抗薬にて 治療された.経口血糖降下薬(DPP-4阻害薬）および 混合型インスリン注射にて治療されていたが， HbAlc 8%台とコントロール不良であった.また 「最近2階に上がると疲れを感じる」と訴え.自己血 糖測定にて，症状を伴わない低血糖が頻回に認めら れたため，血糖コントロール目的にて入院.持効型 インスリンとGLP-1アナログ製剤に変更後，低血糖 を伴わない良好な血糖コントロールを得た.