慢性肺アスペルギルス症:肺アスペルギローマと慢性壊死性肺アスペルキルス症

摘要

アスペルギルスは大気中ほか一般環境中に浮遊rnしているが，これを吸入することで，肺内にアスrnペルギルスが腐生性ないし侵襲性の病態を呈すrnる．rn従来，非アレルギー性のアスペルギルス症としrnてaspergilloma（アスペルギローマ，AO）やsemi-rninvasive pulmonary aspergillosis，invasive pulmo-nary aspergillosis（侵襲性肺アスペルギルス症，IPA）などが疾患概念としてあげられてきたが，臨床病理学的概念としてchronic necrotizing pulmo-nary aspergillosis（慢性壊死性肺アスペルギルス症，CNPA）が提唱され，さらにchronic cavitary pulmonary aspergillosis（慢性空洞形成性肺アスペルギルス症）などの疾患概念があげられるようになってきており，慢性経過をたどるアスペルギルス症の分類が複雑化してきている．