運動強度の立場から

摘要

運動強度には相対的および絶対的尺度があり，rn前者はさらに％max（ゼロと最大値の間の百分rn率）と％reserve（％予備能：安静時の値と最大値rnの百分率）の2通りの定義がある．体力レベルのrn低い着では両者のズレが大きくなり，近年では％rn予備能の使用が推奨されているが，いずれも低，rn中，高強度の運動を，酸素摂取量（VO_2）でそれぞrnれ20～39，40～59，60～85％のレベルと定義しrnている．一方，絶対的尺度では，中および高強rn度はそれぞれ3～6，＞6METsと定義することがrn多い．rn運動療法による血液代謝指標の改善効果をもっrnとも規定する因子はエネルギー消費量であり，こrnれは運動強度×運動時間に依存する．ただし，低rn強度の身体活動の有効性のエビデンスは不足してrnいるので，中等度～高強度（中等度に近いレベル）rnの範囲で運動強度と運動時間は一般に相補的な意rn義をもつといえる（より低い強度でも運動時間をrn増やせば有効）．本稿では，こうした基本的な前提rnをふまえたうえで，各種代謝疾患における中or高rn強度の運動の優劣のエビデンスを概観する．