繰り返すNHCAPへの対応

摘要

66歳，男性.40歳代のときにウイルス性髄膜炎後に中枢神経後遺症が残存し，気管切開後べッド上生活となり胃瘻造設，尿道カテーテル挿入のうえで長期療養型病床に入院していた.入所中に肺炎のため当院に転送され治療を受けることがたびたびあり，2ヵ月前にもESBL産生性のKlebsiella pneumoniaeによる尿路感染症にて治療歴があった.入院2日前より微熱と喀痰の増加を認め，クーリングと頻回の吸痰にて経過をみていたが解熱を得られず酸素需要が必要となり，当院に転院搬送された.