書籍介紹 新社会派映像に焦点

摘要

『ソーシャル·ドキュメンタリー現代日本を記録する映像たち』ソーシャル·ドキュメンタリーは、米国の写真史において「社会の記録」を行った一連の作品に対する批評用語だ。本書はこれまで日本で「社会派」と呼ばれてきたドキュメンタリー作品·作家とは異なる"個"の視点を基にした社会意識をすくい取る内容で展開。軽快かつ身の丈に合った感覚から社会の矛盾を定義する試みを「ソーシャル·ドキュメンタリー」と名指した。この「ソーシャル·ドキュメンタリー」を軸に、「アクティビスム」「私性」「郊外」政治」「ケア」という5つのキーワードから、2000年以降の日本のドキュメンタリー映画(映像)における実绩を浮かび上がらせる。作家へのインタビューと、著者の萩野亮氏ら豪華執筆陣による論考という双方の視点から、「新しい社会派」のあり方を徹底的に検討している。