サウンド◎メディア きのう•きょう•あす スピーカーシステム 独社の劇場向け大型システム バッフル板の両袖にウイング壁面に埋め込んでの使用にも

摘要

ドイツのトーキー映画用の音響設備は、シーメンスとAEGの共同出資によるトービス•クラングフィルム·システムによって、1928年でろからクラングフィルムブランドで製造された。その製品の1つに現在もよく知られている「オイ口ッパ」がある。このようなクラングフィルムのスピーカーは、低音用に直接放射型のコーンスピーカーを採用。それを大型バッフル板に取り付けるか、壁面に埋め込むような無限大バッフルの仕様が要求された。そして高音用には、ダイナミック型のドライバーを使ったホーンスピーカーを用いる構成となっていた。また、観客1500人以上の映画劇場を用途とした大型システムとして、低音用にも折り返したフロントホーンを採用した「オイロッパ·クラルトン」を製作し、さらに超大型システムとして、低音から高音まで5個のホーンで構成した3ウェイ·オールホーンスピーカー「オイロノ」というシステムもあった。第2次世界大戦後に製作されたクラングフィルムのスピーカーシステムとして、「オイロノ」を発展させた超大型システムの「ビオノール」や「オイロノⅡ」「オイロノ·ユニオール」などが登場している。