大規模な町並みのレンダリングに用いる実時間レンダラの開発

摘要

We have developed a real time renderer for cyberscapes of "Edo". The target area of this renderer is 5.24 kilo square meters around of Nihonbashi, including over ten thousand objects. Our renderer can render such very complicated scenes with stable frame rate. We also discuss about acceleration techniques such as Octree data structures and instancing technique.%大規模な町並みにおける実時間レンダラの開発について述べる．このレンダラは江戸時代の東京の町並みを3次元CGで復元する「江戸の町並み復元プロジェクト」の一環として，インタラクティブな操作によって町並みを自由にウオークスルー可能にすることを目指して開発しているものである．本レンダラの対象は神田から日本橋を経由して京橋まで，東西2．2Km，南北2．4Km，家屋1万1千軒余を復元した町並みであり，数万オブジェクトからなる規模となる．本レンダラは，これを安定したFPSで表示可能である．本報告では，このレンダラの構成について，さらに，今後レンダリングを高速化するための手法として，OctreeとInstancingと呼ばれる手法について報告する．