GF（p）からGF（q）への秘匿モジュロ変換プロトコルの提案

摘要

It becomes more and more important to balance information usability and confidentiality. Secure multi-party computation based on secret sharing is expected to meet this challenge. It has serious problems, however, that it requires large amount of communications and storage volume. In this paper, we describe a method to reduce the communication and storage costs of secure multi-party computation based on secret sharing.%個人情報や秘密情報を保護しながら活用することがますます重要になっている，この課題を解決する手法として，秘密分散法を用いた秘匿計算が期待されている．しかし，Shamir（k，n）閲値秘密分散法のようなGF（p）上の秘密分散法を用いる場合，異なる素数で分散されたシェア間で秘匿計算が行えないという問題がある．本論文では，この間題の解決する為に，ある素数で分散されたシェアを任意の別の素数でのシェアに変換する，秘匿モジュロ変換プロトコルの基本方針を提案した．基本方針に従って，Shamir（k，n）閉値秘密分散法上の秘匿モジュロ変換プロトコルを具体的に設計し，安全性とコストを評価した．また，設計した秘匿モジュロ変換プロトコルの通信量・通信回数を削減した，改良型秘匿モジュロ変換プロトコルを設計した．改良型秘匿モジュロ変換プロトコルは，積の回数はO（lk），ラウンドはO（log k）となった.