近年，会話の不自然さをある程度許容した対話システムである人工無脳が注目されている．筆者らは，ある分野において深い知識を持つユーザでも満足可能なWebからの情報収集機能を有する新しい人工無脳について提案してきた．本研究では，この人工無脳を用いた，新しい学習支援システムについて提案する．人工無脳との会話のみでは教育効果は期待できないため，今回は，事前にシステム側で用意した絵について，人工無脳との対話を通して学習者が状況を理解するシステムの構築を目的とする．提案システムでは，絵中に自然言語を表示する代わりに，絵中の状況をUMLによりモデル化して絵の付随情報として利用し，それを用いて人工無脳に絵の状況について適切な応答をさせる．本システムによって，学習者が提案システムに共感を感じながら，想像力や読解力を培うことが期待できる．%Recently, the use of various chatterbots has been proposed to simulate conversation with human users. In this study, we proposed a novel approach to apply an chatterbot to learning support. In our system, we utilized the "picture" with a situation model and show this picture target child. Target child can understand situation of picture by conversation with chatterbot, as developing ability to read and understand with empathy for chatterbot.
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