コンピュータシステム用光インタコネクト技術

摘要

これまで，コンピュータの性能向上は，CMOS論理回路の集積度向上によってもたらされてきたが.近年その向上のスピードが落ちてきている.半導体の微細化により動作速度だけでなく，漏れ電流による消費電力も増加し，消費電力や発熱が供給電力や冷却能力を超えてしまうためである.限られた消費電力でコンピュータシステムの性能向上を図るため，複数のコンピュータを接続し並列処理させる構成が広く用いられている.並列処理が十分な性能を発揮するためには，インタコネクト帯域に律速されないことが不可欠である.また並列度の増大に伴い，消費電力に関しても，論理回路そのものだけでなく，入出力における省電力化が必要となる.そのような高帯域•低消費電力インタコネクトの必要性の高まりの中で，光インタコネクト技術が多く使用されてきている.