パリ協定の下で求められる各国の 行動促進策のあり方は？

摘要

国際的気候変動対策の枠組であるパリ協定は、2020年より本格的な運用が開始され、協定で謳われている2℃、1.5℃目標の達成に向けた取り組みが進められる。既に米国のトランプ大統 領はパリ協定からの離脱を表明しているが、そうした米国の取り込みも含めて、協定の究極的な目標である「今世紀末までのできるだけ早い時期に世界全体でのカーボン-ユートラルを達成する」という世界的挑戦を、全ての国々における取り組みを促進しながら実行できるのかが問われることになる。