依存からつながりへの回復を支える当事者たちによる書

摘要

近年、アルコール、薬物などの依存症について、「適切な治療と支援により回復が十分に可能な疾患」との啓発が行われているが、一般には本人の意思の弱さや生活習慣の問題というイメージが根強い。薬物依存については、犯罪という要素が加わるのでさらにイメージはよくないだろう。しかし本書を読むと、依存の善悪を議論することからは何も生まれないが、理解ある支援があれば人は依存症から回復できるということを実感できる。