ライ麦畑で出会ったら

摘要

1969年。ジェイミーは兄に勧められ、ニュージャージーの自宅を出て、ペンシルベ二ア州にある全寮制の名門男子高校に入学した。しかし、内向的な彼は級友とうまく付き合うことができない。演劇部に入ったものの、かえって運動部員たちからいじめを受けていた。そんなときに読んだのが、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』だった。ジェイミーは主人公のホールデンに共感し、自分こそ彼の最たる理解者だと確信した。そして、演劇の台本を書き、自らホールデンを演じて学校で上演することを思いつく。ゆくゆくはオフ·ブロードウエイ(ブロードウエイの小規模劇場)で発表するのが夢になった。