医療と医療制度の根源に何が必要なのかを問い直す

摘要

国民生活の根幹を支えるのに不可欠な医療サービスを、効率よく提供する医療保障制度。これが財政的に危機に陥つており、どのように継続させるべきか多くの人びとの間で議論が交わされているが、いまだ解決の道は示せていない。その原因に、多くのテ一マが複雑に関わり合つていることが挙げられる。医療制度関連書籍では、財政、医療機関、患者、診療報酬、医療保険などのテ一マをもとに制度の持続可能性について論じていることが多いが、本書は少し異なる。本書は6章構成で、医療についてサィエンス-政策•ケア•コミユニティ一·社会保障·死生観というテーマで論じている。