柳澤厚労相の問題発言に非難集中

摘要

少子化対策の中枢を担う現職の厚生労働大臣の問題発言は大きな波紋を呼んだ。メディアも大きく取り上げ、たちまち国民の反感は広がった。与野党からも批判が噴出し、辞任・罷免要求にまでエスカレート。野党は国会審議を拒否するなど厳しい対応を見せた。安倍内閣の支持率が急落するなか、この問題が尾を引けば、7月の参院選への影響も予想される。少子化対策が争点となる可能性もある。他方、健保連は2月16日、「健保組合共同情報処理センター」の構築をはじめとする「健保組合IT基本構想」を発表。この構想への全健保組合の参加に協力を求めている。また、中医協は「7対1入院基本料」の基準見直しを求めた建議をまとめた。一部大病院による看護師“囲い込み”の是正がねらい。早くも来年の診療報酬改定に向けた課題が表出した。