臨時国会を前に政権基盤を強化厚労相には塩崎氏

摘要

第2次安倍改造内閣が9月3日発足した。今回の内閣改造は臨時国会を前に人心をー新して政権基盤を強化することが狙い。新内閣の顔ぶ'れを見ると、麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官ら主要6閣僚は留任。厚生労働相には田村憲久氏に代わり塩崎恭久氏が就任した。内閣改造の焦点だった石破氏は新設の地方創生担当相、また経済産業相には小渕優子氏を充てるなど5人の女性閣僚が誕生した。こうした動きのなかで、2015年度一般会計予算は8月末の概算要求時点で101兆円台後半に達した。概算要求が100兆円を超えたのは初めて。財務省は歲出総額を100兆円以下に抑えたい考えで、年末の予算編成に向けて省庁間の攻防や駆け引きが激しくなりそうだ。厚生労働省が8月26日に公表した概算要求は31兆6688億円で、14年度当初予算に比べ3%増加し過去最大規模となつた。