「荒野のシューターズエッセイ」その2 ビッグウィングカフェ 第13回

摘要

マカロニウエスタン「怒りの荒野」……。町の嫌われ者で最下層階級の素手による糞尿汲み取り肉体労働者, 私生児スコットは人生の何かを掴もうとして拳銃による早撃ちを夢見ます。スコット同様，あの時私は最下層階級の人生を送らねばならなかった日本を脱出すると，拳銃1丁のファストドロウを求めて右も左も分からぬ全米を放浪し，さ迷いました。旅の途中，グレイハウンドバスの中で知り合ったカウガールが私のためにラジカセで“スタンド・バイ・ミー”の曲をかけてくれたことが今でも私のガッツになっています。東部，南部，そして大西部……。テキサス，ニューメキシコ、アリゾナ，ユタ，アイダホ, ヤワイオミング，モンタナ……。貧困，飢え，暴力的人間差別，言葉の壁，過労と失明を引き起こした栄養失調……そしてすばらしき人達との出会い，別れ。その旅で分かった事は，一言でファストドロウと言っても実は多くのスタイルがあり，決してひとつではないという事でした……°