超深溶込みTIG溶接における溶融池形状に及ぼすHe-O2シールドガス中のO2量の影響

摘要

本研究では，TIG溶接においてHeシールドガスへ酸素を微量添加することにより，rn溶融池内の酸素量を変化させ，対流を内向きとすることで，極めて深くて狭い溶融rn地形状を得ることに成功した．溶融地表面のマランゴニー対流は，界面活性元素でrnある酸素の濃度および溶融地表面上の温度勾配によって制御され，シールドガス中rnの酸素濃度が0.2%から2%の範囲にある場合，溶接金属中の酸素含有量は臨界値のrn70 ppmを超えるため，マランゴニー対流は内向きとなることを明らかにした．