減塩豆腐容器「ソルトーフカップ(Salt Off Cup)」から考察する包装容器の新たな役割

摘要

昨今、世界中で注目を集める「海洋プラスチック問題」。様々な国や自治体、機関、企業でプラスチック製品の使用を控える動きが出ている。日本においても7月よりレジ袋の有料化がスタートし、消費者のマインドも変革期を迎えている。プラスチック容器に限らず、使用後はごみとなる容器全般がこれからどのような変化を遂げるか、世界中が注目している。一方で、新型コロナウィルス感染症の拡大は、容器の役割を再考する機会にもなつた。空港のラウンジや飲食店などでは、多くの食品が個包装で提供されるようになった。今まで過剰と思われていた包装容器が、再び必要なものになっているのだ。事実、包装容器は菌などから中身を守るという重要な役割を担っている。