食品中のダイオキシン類の汚染レベルと分析前処理法に関する研究

摘要

日本人の一般生活におけるダイオキシン類の摂取は，98％以上が食事を介していると推定されている．そのため，食品中の汚染実態を把握することは，汚染経路を明確にし，摂取量削減を講じるためにも重要である．著者はこれまで，トータルダイエットスタディーによるダイオキシン類摂取量調査，個別食品の汚染実態調査，食品中のダイオキシン類分析法に関する研究など，ダイオキシン類の摂取量低減化を志向した研究を展開している．本稿では，その一環として実施した研究結果について紹介する．